2009年7月20日月曜日

ウェブ動画マーケティング


先日、某外資系ホテルの重役の方々の目の前でプレゼンをさせていただきました。

テーマは「ホスピタリティ業界の将来」。プレゼンの後、質疑応答もあって、業界の中でもトップ企業のエライ方々とお話も出来て、とても良い機会を与えてもらったな、と思いました。


そのプレゼンの中で、私はSocial Media Networkingについて触れました。今回は、それを調べる上で借りた本(結局プレゼン前には読まなかったw)の気になるところを一部ピックアップして、コメントを載せておきます。



①動画共有サービスの台頭

Youtube、ニコニコ動画が有名。特に、ニコニコ動画が人気となったのは、その「動画上にコメントが付けられる」というシステムにある。(私は個人的にそこが嫌いなのだがw)Youtubeのコメントにも、よく「0:53の顔がおもしろい」といった類のものがあるが、それが動画の再生中にリアルタイムに現れ、コメントを視聴者と共有できるということだ。これが人気であるということは、利用者の間に「動画を視聴する」だけでなく、動画に対する「意見を発信したい、共有したい」というニーズがあることがうかがえる。この「コミュニケーション」の大切さは著者が何度も強調している。インターネット、そしてウェブ動画上では欠かせないものである。


②ウェブ動画に必要なもの

ウェブ動画はテレビや映画で流れる映像や広告とは性質が異なる。ただクオリティが高ければ、お金がかかっていればよいというものではない。視聴者を惹きつけるウェブ動画には独特な要素が必要だという。

・「コミュニケーション」

・「熱量」:初音ミクの「ミクミクダンス」というフリーソフトの例が挙げられる。初音ミクというキャラクターを好きなように踊らせることが出来る「ミクミクダンス」というフリーソフトを素人が数百時間かけて制作し、その動画をニコ動上にアップしたところ、大変な人気となった、というのだ。このフリーソフトに対してむしろお金を払いたいというユーザーも現れ、「振り込めない詐欺」とまで言われたという。このユーザーの「熱量」が人気を博したことから言えるのは、ウェブ動画視聴者がただクオリティの高い作品を求めているのはないということ。ウェブ動画はテレビや映画での映像よりも、より視聴者に身近なものであるといえる。

・「タブーへの挑戦」:金鳥の「ティンクル」のCM。


③クロスメディア

ウェブ動画の活用法の一つとして、ウェブサイトを動画の置場とし、別のメディアからそこへ誘導する方法がある。「続きはウェブで」といったものが例として挙げられる。


④ゴール

ウェブ動画マーケティングのゴールは多く視聴してもらうことではない。(それだけではお金は生まれない)広くアピールしていくことより、特定のターゲットに対して深くアピールしていく方が効果的だと言える。

例:「パフューム」テクノ音楽のコンポーザーのライブで、彼が楽曲を提供したパフュームがお披露目となった。そのライブに来ていた客が撮影したライブ映像をニコ動でアップし、その動画が大きな反響を呼んだことから、パフュームの人気に火がついたといわれている。元々テクノという決してファン層が広いわけではない音楽ジャンルの狭いコミュニティの中で人気となって、広がっていったのである。

このように、限られたコミュニティの中で「熱狂」が起こり、それがウェブ動画を通じてインターネット上で評判を広め、ヒットへとつながるのである。


⑤「ネオお茶の間」

時代とともに変化しているメディアの在り方として、「ネオお茶の間」が挙げられる。

従来のお茶の間では、家族が集まり、一つのテレビを見ることで、コミュニケーションが意見の共有が起こっていた。しかし、ライフスタイルの変化に伴って、一人でテレビを見ることが多くなった昨今では、バーチャルな「お茶の間」が起こっている。テレビを見ながらインターネット(モバイルを含む)上で見ているテレビに関する情報・意見の交換がなされているのである。これが「ネオお茶の間」である。


⑥ウェブ動画におけるPCとモバイルの違い

・取り扱えるデータ量

・モバイルでは課金インフラが整っている

・モバイルでは、キャリアによって環境が異なることに注意


⑦バイラルされやすいウェブ動画とは

・ベタな感動を提供する…ニコ動で感動話をベースに「スキャットマン」がヒットした/ケータイ小説

・マネされやすい…視聴者がパロディを作る作品はヒットしやすい。「マネしていみた」シリーズなど

・タイトル、サムネイル、タグに注意を払う


⑧ウェブ動画の注意事項

・「ターゲット」:どのデバイスで再生するかによって、環境が異なることに注意する。画面サイズを想定する。それに応じて被写体の大きさを調節する必要がある。また、小さい画面では細かいものを映すのを控え、シンプルな内容にする。

・使用する音楽・映像などに関わる権利に注意

・「コスト」


⑨バイラルさせるために

・SMO(Social Media Optimization)を行う

 アクセスされやすくする

 コンテンツのマッシュアップ

 役に立つ情報を提供(製作者目線だけではだめ)

 ユーザーとのコミュニケーション

・動画共有サイトを利用する

 コストを削減する

 既存ユーザーが多い

 SEO効果が大きい

 横のつながりがある(コメントをつけたり、ブログにアップでき、コミュニケーションを生み出せる)

・ブログパーツを利用する

 ブロガーからすればブログパーツは「アプリケーション」。しかし、企業側からすればそれは立派な広告。質の良いブログパーツは話題になりやすい。

・動画はまとめて公開する

 不定期に公開するよりも、短いスパンで公開していくか、一度に公開する。最初の動画に興味をしめした視聴者は他の動画を見ようとする可能性が高いが、次の動画がいつ見られるかわからない状況では忘れ去られてしまう可能性が高い。



・・・と、途中書いててめんどくさくなったのですがw、メモ代わりに残しておきます。

私自身、ウェブマーケティングに今とても興味があるのでおもしろかったです。日本では確かにニコ動が人気あるけれども、海外にはまた違ったサイトがあるわけで。グローバルなマーケティングを考える際には、そういったことにも目を向けていく必要がありますね。ただ、テキストベースだったインターネットの世界が、画像、動画へと変遷してきていて、よりインタラクティブなものを求めているようになっているのは世界で共通していると思います。


きっとどの業界においても、この「ウェブ動画マーケティング」というのはキーワードになっていくんじゃないでしょうか。


2009年7月16日木曜日

大学生活を振り返って

なんだか大学生活を振り返りたくなりました。
・・・というより、大学生になって自分がどれだけ変わったのか、成長できたのか考えてみたのです。

大学生になったばかりの頃は、授業、サークル、バイトetc...という生活の中で、何にどれだけ力を注いでいけばいいのかわからなかった。高校の時は、もっと一つのことにとことん取り組んでて、「私はこれを本当に頑張ってきた!」っていうものがあった。そんな日々のエネルギーを複数の事に分散させながら過ごしていた大学生活。最初はこれでいいのかな、って物足りなさも感じていたな。今となっては懐かしいけれど。

だから、大学で高校のときにやってきたこと以上のことをしたり、自分自身が成長することなんてないんじゃないかって思ってた。

でも、そんなことなかった。

知らず知らずのうちに、大学生活有意義に過ごせたなって思う。・・・まだ大学生活は終わってないんだけど。。でも事実上、昨日今期最後のテストが終わったので、もう後残すのは1セメスターのみ。
ちょっと切なくなりました。

大学に入った時は、何を勉強したいとか考えていなくて、将来の夢は持っていたけれど、すごく偏ったものだった。「~がしたい」ってことより「~が好き!」って気持ちだったのかな、って思う。
ただ、ずっと憧れていた留学をするのが目標だった。そして、英語「で」勉強できる環境にいきたかった。だからSILSに入れたことは、すごくうれしかったし、自分の中では大きいことだった。

でも、それと同時に夢だった留学を果たしたら、何が残るんだろう?って不安だった。
もちろん、留学するにあたって「異文化に触れたい」とか「英語力をアップしたい」とか目標はあったけれど、それを達成した後が見えなかった。漠然としてた。

その不安を変えてくれたのが、留学中でのインターンシップだった。実際に働いてみて、アルバイトとは違う現場、働いてる人たちの考え方、アメリカ人の考え方に触れることが出来て、「働くこと」について考えることができた。自分の中でやりたいこと、新しい目標、夢を見つけられた。

今はその夢に向かって進むしかないんだと思う。
進んでみなきゃどうなるかわからない。

うまくいくことも、いかないこともある。この夢だって、すぐ叶うものじゃないかもしれない。
でも今は、それに向かって頑張れる環境や機会が与えられていることにただ感謝したい。
支えていてくれるたくさんの人に感謝したい。

大学で、自分の将来についてより深く考えられた。
それを考えるだけのスキルを身につけられたと思うし、行動も起こしてきた。

実は自分って、前に進んでいたんだ。

高校とは違う環境だけど、違う環境なら違う環境なりに進み方があるんだと思う。
やっぱり、休み休みでも前に進まなきゃ。

成長した自分を認めてあげつつ、次のステップを目指していきたい。

さぁ、明日もがんばろう。

LOVE.